写真は
グリーンアンバーとシトリンのネックレス

これまでのあらすじ(ノンフィクション)
ある夏、前の職場に托鉢に訪れたお坊さんに
「財布を忘れた」と嘘をついた私は、よくわからない後悔に苛まれ、一年後の再会に喜んだ。
その後も違うお坊さんが訪れても、財布の小銭を・・・
季節は秋に移り変わって、一月ほど前の
比較的暑い昼下がり、あのお坊さんが来た!!
間違いない、私が嘘をついたついたお坊さんが目の前に立っていた。
私の居場所も、立場も変わった今、
なぜまたこの新しい店舗で顔を合わせることになったのか。
いつも通り、初めましての感じで、
わたくし、○○から参りました○○と申します。ご寄付のお願いに伺いました。
と。
私はニヤニヤを隠しきれずに近付いて、
今年は千円札を!!(笑)
入れさせて頂きつつ、
「どこかでお会いしてますよね?」と
話しかけてみた。
すると、お経を唱えて下さって、
お札を私に!!
「とにかく高いところに置くか貼るかしてくださいね。」
「ありがとうございました。」
とお互いに挨拶し、その日は晴々しく笑顔が止まらなかった。
また来年かな?

思ったのに、
昨日!
またあのお坊さんが夕方見えて、
白装束ではあるけど、首からあの袋を下げてない?
手には綺麗な絵が描かれた紙が三枚・・・
表?
綺麗な絵が描かれた紙が三枚

裏?
綺麗な絵が描かれた紙が三枚

唐突に彼は
「お守りです、
これね、肌身離さずに、お財布とかバッグなどに入れてください。蓮の花びらを型どってあるんですよ。」
と。
少しはぁはぁしながらも、わざわざ届けにきてくれた様子。
「いえいえ、わざわざじゃないんですよ、」
と、近くに来たついでみたいな事を言ってくれたけど・・・
ありがとうございます、と言うと、
何度も何度もこちらを振り返りながら停めた車へ向かっていった。
そのあと、大家さんの小宮山さんいわく、
「もう2、3回来てるよあの人、その度不在だったから。」
という事実を聞かされて更にびっくり!
何だか不思議な気持ちですが、
悪くない(笑)
だって、小銭を入れた自分から、
お札を入れられる自分に進化した。
金額じゃないんです。
矛盾してるかもしれないけど、
これは自分へのご褒美でもある。
昔から抱いてた1つの夢を叶えて、
歩めている自分が今ここに居ること。
直接的に彼のお陰で成った訳ではないかもしれないけども、
白装束の彼に気付かされたことはきっと多い私。
時間作って、彼の居るお寺に攻めてみようかな?
あ、場所聞き忘れた・・・チーン